発表された資料から大きく変わることをまとめると、次のようになります。
●品川・都心方面と羽田空港間
品川・都心方面と羽田空港間の「エアポート急行」は、平日の夕方ラッシュと夜間を除き、「快特」(または「エアポート快特」)に変更となり、日中は10分間隔(40分に1本は「エアポート快特」)で、平日の朝のラッシュ時には9本/時に増発となります。
また、日中の「エアポート急行」が「快特」になる代替として、品川駅-京急蒲田駅間の「普通」が3本/時の増発となります。
なお、快特の品川駅-羽田空港国内線ターミナル駅間の所要時間は、16分→15分に(実際には15~45秒)短縮されます。
●横浜方面と羽田空港間
横浜方面と羽田空港間の「エアポート急行」は、平日の朝ラッシュと、平日の夜間(ラッシュを含まない)を除き、10分間隔で運転となります。現在と比べて倍増です。なお、「エアポート急行」の横浜駅→羽田空港国内線ターミナル駅の所要時間は、29 分(休日は30分)→26分へと、3~4分短縮されます。
このほか、平日の朝のピーク時に3本運行されている横浜方面から羽田空港への「特急」を、新逗子駅発で3本増発して、羽田空港方面の「特急」は合計で6本と増えます。
(写真1 エアポート急行 羽田空港行 京急2000形 京急鶴見駅)

※大雑把にまとめると、品川・都心方面と羽田空港間は(一部の時間帯などを除き)「快特」を10分間隔で運行し、横浜方面と羽田空港間は(一部の時間帯などを除き)「エアポート急行」を10分間隔で運行するということで、どちらからもこれまでと比べて所要時間が短縮されることになります。
●ダイヤ改正の考察
この改正により、羽田空港へのアクセスはこれまで比べてとても便利になることが期待できます。ただし、「エアポート快特」は40分に1本と減少するので、都営浅草線でも同じ種別の列車のみもになるのではないかと思われます。
(写真2 エアポート快特 羽田空港行 京成3050形 品川駅)

一方で、優等列車が通過する駅、また、その駅間や京浜間の所要時間については、やや不便さを感じる可能性があります。
いろいろなところからの要望を取り入れながら、民間企業として収益も考慮しなくてはならず、できるだけ既存の設備の中できるサービスを考えていくということは、とても大変なことであることはいうまでもないので、まずは京急蒲田駅の上下線使用開始に当たって、試験的な要素も含め、うまくまとめたのではないでしょうか。
また、細かいところでは、京急蒲田駅で終点となった「普通」はどのように折り返すのか、品川駅-京急蒲田間の「普通」の編成、横浜方面と羽田空港間の「エアポート急行」は原則8両編成なのかなどは気になるところです。
いずれにしても、9月以降に各駅の時刻など詳細を発表するとのことですから、それを楽しみに待ちたいと思います。
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ダイヤ改正の概要については、鉄道会社の発表なので、実際に車両が不足することはないと思いますけれど、いろいろと運用は工夫するのではないかと思います。
とりあえず、種別はエアポート急行なので、120km/hに対応する必要もありませんし、需要を考えると一部は6両編成もありだと思いますので、実際はどのようなにるか、秋のダイヤ改正が楽しみですね。
こんなことが予測されます。
①1500形連結8両(例:1501F+1517F)で運転せざるを得なくなる
②京成3050形や都営5300形のような他社線の車両での運用が出る
③4連を使いすぎて大師線へ送る本数が確保できない
これまでの発表を素直にとらえると、601Bさんのケースでは(朝は)乗り換えが必要になってしまいますね。
京急に限らず、各駅停車しか止まらない駅間の移動や乗り換えが生じる場合は大変ですれど、これまで便利だったものが不便になるときは、何とも複雑な気持ちです・・・。
しばらくは、通勤が大変になってしまうかもしれませんが、都内同士の移動が不便になるというのはどうかと思いますから、もしかするとその次の機会には見直される可能性もあると思います。
詳細なダイヤ発表を待って、少しでも便利に利用できる方法を考えてみたいと思っています。
まず、品川-京急蒲田間で増発される「普通」が、空港線内で折り返してくる(特に糀谷)というのは、私もダイヤの関係から、かなり確率は低いのではないかと思っています。
それから、「蒲田止まりとは一言も書いていません。」は、なかなか大切なことかもしれませんね。ただ、公式発表なので、もし京急川崎まで営業運転をするのであれば、「品川~京急蒲田間の「普通」(京急川崎まで運行)の本数を1時間あたり3本増発します。」のように、親切に書くのではないかと考えたので、素直に発表をとらえる形で、京急蒲田駅止まりとしました。(かつての、横浜駅→神奈川新町駅のように、京急川崎駅などまで回送でというのありますし・・・。もちろん、京急川崎駅まで営業運転なら同駅までの利用者はより便利ですね。)
ちなみに、この「普通」列車のことから気がつくことは、これだけの駅設備にもかかわらず、折り返しが苦手ということになってします。台風などでは、多摩川を渡れなくなってしまうこともありますし、ダイヤ乱れの際のために、もしかしたら、工事中の京急蒲田駅と雑色駅の間に渡り線を設置するのかなという想像もしてみたりしました。
いずれにしても、あと1~2か月後には結果がわかるので、そのときにより便利な結論になっているといいなと思います。
現行の設備で、折り返して来るまでの距離を考えると、糀谷でというのは効率がよいと考えられます。
しかし、京急蒲田と糀谷の間は、増発で運行本数が多くなる上に、京急蒲田駅の2階・3階と糀谷駅の間がともに双方向の運転となるため、そこで折り返してくるのはかなり難しいのではないかと思っています。
京急蒲田駅やその前後の工事も完成した訳ではないので、まだ謎が残りますが、いきなり答えがわかるより、いろいろと考えられるのも面白いかなと思います。
9月頃になる予定の公式発表が今から楽しみですね。
空港線の輸送量を鑑みると、おそらくそんな余裕はありません。
蒲田で新たに新設される待避線にて本線快特を先に通した後続行で川崎まで走らせ、現行ダイヤの川始発普通のスジにつなげると考えるのが妥当です。
公式発表も、品川~蒲田の各駅で停車列車が減少する分を各停増発で補うと言っているだけで、蒲田止まりとは一言も書いていません。