パルス(PWM)式のコントローラーとLED照明の組み合わせにすれば、簡単に常点灯ができるものの、一部の市販のPWMコントローラーと一部のモーターとの組み合わせでは常点灯できないケースがあるため、そういったケースにもできるだけ対応できるようにしようというものです。さらに、もともと、常点灯に向かない電圧可変(シリーズ)式でも、低電圧で点灯するようにしています。
(写真1 低電圧でも点灯する室内灯回路 鉄道模型用)

例として、KATOの旧式のパワーパック・スタンダードで、山手線色の車両を動かしますと、PWM方式ではないため、スロー走行では室内灯が点灯しません。※写真の車両は超低速で動いているところを撮影しています。手前の、回路を入れた室内灯では、この状態(または停止時)でも、しっかりと点灯しています。
なお、配線が複雑だったり、LEDによって明るさに差があるのは、テストのため、4種類の回路(大きく分けると2方式)を、1両分に配列しているためです。
また、このコントローラーの場合で点灯を開始する電圧は、レール上での計測で、約1.1Vからで、1.2V付近で明るくなり、1.5V以上では(14Vくらいまで)一定の明るさを保ちます。
(写真2 電圧可変式コントローラーでの室内灯点灯)

パルス式のコントローラーでは、動力車が動き出す前はもちろんのこと、それよりもはやく点灯を開始します。
2方式のうち、PWMに特化した回路では、費用もわずかで回路も簡素です。
(写真3 PWMコントローラーでの室内灯点灯)

電圧可変(シリーズ)式のコントローラーに対応する(コストが高い)回路でも、150円~200円/両くらいとそんなにしません。しかし、常点灯にこだわるならコントローラー側を変えた方が簡単で、全体でのコストも下がると思います・・・。
あと、副産物として、比較的速い速度でも照明の明るさが一定ですので、その効果も狙えます。※定電流ダイオード(CRD)使用より安定しています。
どのくらい需要があるか未知数ですが、何か特殊な用途やこだわりを実現するためには、こういう選択ができるようしておくのも無駄ではないと考えています。
[2015/10/16 追記]
説明がわかりにくい箇所がありましたので加筆しました。
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