実施日は、2013年10月10日(木)11:00頃~15:00頃、 会場は、株式会社京急ファインテック久里浜事業所(神奈川県横須賀市舟倉)です。
中学生以上、はがき1枚につき2名まで応募ができ、抽選で100名の当選者にのみ9月下旬に案内が送られることになっています。
(写真 2012年の鉄道事故復旧訓練より)

なお、訓練は、「動作中の踏切道内に侵入した自動車と衝突して列車が脱線、乗客に負傷者が発生し、線路・電気・通信設備が損壊する」という設定で行なわれます。
また、見学の内容は、乗務員による初動対応、負傷者の救出・乗客役の避難誘導、車両の脱線復旧、線路・鉄柱・踏切警報機などの復旧などが予定されています。
「鉄道事故復旧訓練 見学者募集」の応募先をはじめ詳しいことは、京急電鉄の公式ホームページ掲載の案内でご確認ください。
(リンク 京急電鉄公式~鉄道事故復旧訓練 見学者募集)
鉄道事故復旧訓練 見学者募集(2013)
本日も後ほど、JR東日本 東京総合車両センター 一般公開2013の続き(17回目・最終回)の掲載を予定しています。
救援車(デト17-18形)から機材を準備して、脱線した車両を線路にもどす作業が行われます。
(写真1 車両脱線復旧作業)

これと平行して、信号機の復旧作業も急ピッチで行われています。
(写真2 信号機の復旧作業)

脱線事故では、車両の移動に「搬送用仮台車」を使用したということで、組立とセッティングが訓練に盛り込まれましたる
(写真3 搬送用仮台車)

このほか、高圧電線や列車無線誘導線などの復旧作業も着々と進んでいきます。
なお、作業が終わると、救援車や復旧した車両が自力回送できるよう送電を再開します。
(写真4 高圧電線・列車無線誘導線などの作業)

脱線車両が軌道上にもどり、自力回送できる状態になったところで、車両の復旧機材はしまわれ、救援車が所属場所にもどっていきます。
(写真5 作業を終えた救援車の帰区)

続いて、事故車両も現場から自力回送で移動します。(今回の想定では、久里浜工場信号所へ自力回送)
ただし、訓練会場の都合で、モーターカーによって推進運転されています。
(写真6 復旧後の自力回送)

事故車両が移動した後も、線路の調整や発光信号機を臨時に設置するなどして、走行の安全を確保します。
(写真7 発光信号機の設置)

(写真8 施設関係復旧作業)

最後に、保線、架線などの調整を終了して、全復旧作業を終了します。
これにより、現地指揮所と事故対策本部も解散となります。
ブログですので、簡単に「鉄道事故復旧訓練」の流れを書きましたが、後日、ホームページでもう少し詳細にまとめたものを掲載したいと思っています。
なお、当日の訓練では次第をはじめ、いくつかの資料も配付されました。
いつもは、WEB版のPDFファイルで見ている「鉄道安全報告書」の印刷版などもをいただきました。
(写真9 第31回 鉄道事故復旧訓練の次第などの資料)

また、当初の予定よりも開催が1ヶ月ずれて寒い時期になったいうこともあり、見学者には防寒グッズ配布されました。
このうち、レスキューシートは、大規模地震の対策などとして、駅に備えているものです。
(写真10 見学者に配布された防寒グッズ)

第31回 鉄道事故復旧訓練の様子を3回に渡り書いてきましたが、実際の事故の経験を次に生かすよう、よく考えられた訓練であり、京急電鉄の信頼回復への強い姿勢が見えました。
また、訓練は想定を替えながら、毎年公開しています。実は、こういったことが、今回の自然災害による被害を最小限にとどめたのではないかと思っています。
京急電鉄の関係者の皆様には、大切な訓練を見学させていただいたことに、大変感謝いたします。
最後になりますが、今回9月の事故で被害に遭われて負傷された方々の、一日も早い回復をお祈りいたしております。
警察や消防などが到着し、乗客の避難誘導が続く中で、消防隊による救助活動が開始されます。
(写真1 消防隊による救助活動開始)

こうしている間に、京急電鉄の復旧のための作業員も、緊急車両などで現場に向かいます。
(写真2 京急電鉄の緊急車両)

到着すると、現地指揮所設置を行い、復旧のための準備に取りかかります。
作業の安全を確保するため、いったん送電が止められます。
(写真3 復旧のため車両の屋根に上がる様子)

(写真4 土砂撤去作業の準備)

準備ができ次第、土砂・倒木の撤去作業が開始されます。
(写真5 土砂・倒木の撤去作業)

また、事故対策本部設置も設置されます。
(写真6 事故対策本部設置)

途中、見学者に昼食の弁当が配布されますが、これも現地で長時間にわたる作業時の、食事確保など、訓練の一環となっています。
(写真7 弁当の配布)

列車無線誘導線の復旧後、送電(給電)を開始して、救援列車(今回は、新町検車区のデト17-18形)が現場に派遣され到着しました。
(写真8 救援列車到着 デト17-18形)

救援車より復旧のための救援機材を準備します。
(写真9 救援車より救援機材を準備)

早速、車両脱線復旧作業が開始されます。
(写真10 車両脱線復旧作業の開始)

続きは、明日の記事でご紹介する予定です。
本日(30日)は、この記事のほかに「第31回 鉄道事故復旧訓練 (1)使用車両は2441編成」、「京急線 明日12/1から土砂崩落箇所での速度制限解除」があります。
私は、8年ぶり(前回は2004年)に応募して、同訓練を見学させていただきました。今回も、京急久里浜駅集合で、工場まで送迎列車で向かいます。なお、列車は601編成でした。
(写真1 久里浜工場への送迎列車)

会場に案内され、準備が整うと、 京急電鉄の石渡社長のあいさつから始まりました。
(写真2 京急電鉄 石渡社長のあいさつ)

報道関係者もたくさん訪れていました。このうち神奈川新聞社のWEBサイト「カナロコ」では、YouTubeに訓練の様子のダイジェスト版をアップしています。
TOKYO MX と同様に共有できますので、この記事に貼らせてもらうことにしました。
(写真3 たくさんの報道陣)

(YouTube 神奈川新聞社「カナロコ」の「京浜急行電鉄、列車脱線事故想定し復旧訓練/神奈川新聞」より )
すでに、この動画だけで大体の流れが見えますけれど、私なりにもまとめていきます。
「土砂や倒木に衝突して脱線した」という想定で、列車を脱線させてあります。使用された車両は、2441編成の4両です。※想定は1073編成8両
奥に見えるブルースカイトレインの606編成は、乗客役としても参加した社員用の見学車両です。
(写真4 土砂や倒木に衝突して脱線した想定)

まず、運転士と車掌の乗務員により、列車の防護(発煙筒を焚いたり、信号を発するなどして危険を知らせ、周囲の列車を止める)が行われ、状況の確認や報告が行われます。
(写真5 確認に走る乗務員)

(写真6 運転士と車掌の状況確認)

連絡を受けて、周囲の駅などから駅長・駅係員をはじしめとした作業員(先発隊)が駆けつけて、状況の確認後、衛星電話などを使い連絡を取りながら、乗客の降車避難誘導が、また、同時に詳しい状況の確認も行われます。
(写真7 土砂崩落現場の状況確認)

乗客の降車避難誘導では、車いすやベビーカーなどを使用する乗客が優先されます。
(写真8 車いすやベビーカーを優先に誘導)

けがなどのない一般の乗客は、非常用脱出ハシゴやシートを使って車外に避難します。
この際に、乗客として社員が乗車している場合は、オレンジ色の緊急時支援用ワッペンを着用して、救助活動などを一緒に行います。
(写真9 乗客の避難誘導)

こうしている間に、消防局(今回の訓練では、横須賀市)の救助隊が救助に駆けつけます。
(写真10 現場へ向かう救急隊など)

続きは、次回の記事(本日掲載予定)でご紹介します。
本日(30日)は、この記事のほかに「京急線 明日12/1から土砂崩落箇所での速度制限解除」があります。
これは、追浜~京急田浦駅間で発生した土砂崩落による列車脱線事故に伴って、当初の予定の「踏切道での自動車との衝撃による脱線」を、「土砂崩落による脱線事故」に訓練内容を変更して充実を図るためとのことです。
(写真 過去に実施の京急「鉄道事故復旧訓練」から)

一般見学については、期日までに申し込みを済ませた人へ、日付の変更の案内を送付して、参加が可能な人の中から抽選を行うそうです。
変更後の訓練の概要は次の通りです。
★第31回「鉄道事故復旧訓練」
実施日時
2012年11月29日(木) 11:00頃から15:00時頃まで
※雨天決行(荒天中止)
実施場所
株式会社 京急ファインテック久里浜事業所
(神奈川県横須賀市舟倉2-4-1)
当日の予定
1.負傷者の救出(乗客役を増員する)
2.土砂の搬出(土砂の搬出と樹木の伐採・搬出を行う)
3.車両の脱線復旧
(車輪損傷時に使用する機材利用を追加する)
4.鉄柱・信号機・線路等の復旧
(鉄塔の補強作業、仮柱への発光信号機の設置作業等を行う)
※上記は、公式発表をまとめたものです。
正確な内容は同社の公式サイトなどでご確認ください。
10月19日は、京急電鉄からの公式発表がとてもたくさんありました。